埼玉在住の登山初心者夫婦による日帰り登山中心の旅日記

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まだまだ初心者ですが……

やまおとこ

日帰りの登山日記です。行った山の数が少ないうえ、びびりで体力のない二人の山行ですが、これからハイキング的な山登りをされる方の参考になればと思っています。

3000m峰に初挑戦!~仙丈ヶ岳~甲斐駒に見守られ南アの女王を歩く(^-^)

仙丈ヶ岳メイン

一日目
9月14日(木) 晴れ
所要時間5時間40分(休憩:40分)
北沢峠→五合目大滝頭→小仙丈ヶ岳→仙丈ヶ岳→仙丈小屋分岐→仙丈小屋
二日目
9月15日(金) 晴れ
所要時間2時間35分(休憩:10分)
仙丈小屋→馬の背ヒュッテ→大滝頭分岐→大平山荘→北沢峠
2日間合計歩行距離:9.0km 累積標高差:1215m

山登りをはじめて間もないころ、たまたまテレビで見かけた仙丈ヶ岳。美しい山容に憧れの気持ちはあったもののそこは3000m峰。絶対無理!行くわけない!と思っていましたが、気づいたら登山口に立ってました(;^_^A

仙丈ヶ岳の登山口である北沢峠は規制のためマイカーでは行けません。東京方面から行く場合は中央高速を伊那インターで降り(諏訪ICや諏訪南ICで降りて下道を行くほうが距離は短いですが、長く下道を走るため伊那ICを選択)、仙流荘前の大駐車場に車を置き南アルプス林道バスに乗ります。

南アルプス林道バスの時刻表はこちらをクリック→南アルプス林道バス時刻表

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駐車場の様子。9月中旬の平日ですが、ほぼ満車です。甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に今日登る人と今日下山する人の車の合計ですが^^

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バス乗り場です。ここで乗車券を買います。

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中の様子。ちなみに仙流荘前から北沢峠までの料金は1130円ですが、よっぽど小さいリュックでない限り荷物代210円が別途かかります。

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チケット売り場の奥はバスターミナル。トイレもあります。

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この日は8時5分の便に乗りました。人数が多かったので臨時便も発車です。

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カーブの多い細い林道を50分ほど揺られ……

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登山口のある北沢峠に到着。

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北沢峠は甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳という人気の二峰の起点となっているのです(`ω´)

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9時過ぎ、アタック開始!

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しばらくは気持ちのいい樹林帯を歩きます。

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こんな歩きやすい道もありました。

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1時間半ほど歩いて五合目の大滝頭に到達。ここからは急登となります。

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岩場も増えてきて体力を使いますが……

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このあたりから、雄壮な甲斐駒ヶ岳の姿を背後に捉えられるようになりパワーが出ます(^-^)

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かなり背丈の低くなった樹林を抜けて……

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六合目まで来ました。ここでも甲斐駒が迎えてくれます(⌒-⌒)

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仙丈ヶ岳は「甲斐駒ヶ岳の美しさを見るための山」といわれることもあるそうです。それも納得^^

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六合目で森林限界を超えたよう。

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ここで鳳凰三山が視界に入りました。有名な地蔵岳のオベリスクの輪郭も見えます。

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すっかり植生の変わったガレ場をゆっくり進みます。

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もう、いつ振り返っても絶景しかありません(`ω´)

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ここで初めて登場した少し険しめの岩場をクリアし……

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まずは小仙丈ヶ岳に到着です!

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あまりの絶景に写真撮りまくり^^

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「ザ・仙丈ヶ岳」という風景。

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ずっと前にテレビで見て憧れた景色はこんな感じの場所だったと記憶してます。

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危険個所はほとんどありません。このような岩場も数か所ありますが慎重に行けば問題なし。

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ついに八合目まで来ました。看板越しに日本第二の高峰・北岳と三位の間ノ岳の姿が。

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八合目付近からの甲斐駒のショットは最高!猫がいなかったら表紙でした(笑)。

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仙丈小屋分岐です。このへんはもう2900mくらい。さすがに息が切れやすくなりました(;^_^A

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小仙丈カール、藪沢カールというすり鉢状の地形が現れ始めます。

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なだらかな斜面が美しい場所が続くのです。

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氷河の浸食によってできたお椀状の窪地。その縁を歩いています。

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下を見ると今日お世話になる山小屋「仙丈小屋」が見えました。すごいところにありますね^^;

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ひときわ高い場所に人の姿が。頂上は間近。

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着きました!仙丈ヶ岳の山頂3033m地点です!初の3000m超え(゚ーÅ) ホロリ

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北岳と間ノ岳もほとんど同じ目線の高さに。

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ホントの意味の記念撮影。初の3000m超えなんで^^;

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山小屋へ向かって下山開始。

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30分ほどで仙丈小屋に到着。

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小屋からの景色も素晴らしかったです。八ヶ岳もバッチリ。

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小屋の中の様子。これは二階の寝室部分。

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これは一階の共用スペース。ご飯を食べたり休んだりします。薪ストーブが稼働してました。

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夕食の前に高山を登った人のご褒美をもらいに行きました。そう、夕日です。これ、夢でした!

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いやぁ……月並みな表現ですが幻想的としかいいようが……。

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雲にオレンジ色を塗ったよう。

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太陽が沈み、闇がやってくる瞬間を見ました。

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小屋の前の風車が寂寥感を醸し出していい感じです。

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注!ここからは翌日の朝です。そう、早起きして朝日も見に行きました^^

これは朝日が徐々にあたりつつある甲斐駒。

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朝日に照らされる八ヶ岳。

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甲斐駒&栗沢山。ものすごい雲海です。

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北岳越しの富士山。

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朝焼けと雲海と鳳凰三山。

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逆サイドの遠くに見えたこの山はなんだかわかりませんでしたが、ピンクに焼けてきれいでした。

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しばらく見ていたら手足が凍えてガクブルに^^;急いで戻ります。小屋の近くも雲海がすごい。

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小屋で朝食を済ませ外に出てもまだ雲海が残っています。

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八ヶ岳を望みながら下山開始。

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帰りのバス、乗り遅れちゃうかもしれないけど、いい景色があると止まっちゃいます(⌒-⌒)

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下から小屋を見上げた画もGood!

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ほどなくして馬の背ヒュッテに到着。ここは水場があります。

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長衛さんの道との分岐に到着。藪沢の流れに出合います。

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下りに選択した沢沿いのルートは正面に甲斐駒を見据えて歩きます。

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仙丈ヶ岳は花の百名山でもあります。さすがにこの時期はほとんど終わってましたが、このトリカブトやナデシコなど咲いているものもありました。

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なかなかのスケールの滝。これより大きいであろうルート上唯一名のついた滝「大滝」への道は現在、落石のため通行止め(高巻いて迂回する道があります)。

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沢を渡河するのは一か所だけ。

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道が沢から離れると急な下りがはじまり大平山荘まで続きます。

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大平山荘に到着。もうゴールはすぐそこ。

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大平山荘から15分ほど登ると舗装路に出て、ほどなくして北沢峠に。お疲れさまでした。

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帰りは車を停めておいた仙流荘さんで温泉をいただきました。きれいでいい温泉ですよ(⌒-⌒)

仙流荘HP→温泉・浴場

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ぼちぼち夫婦で近所の山を登りはじめたときは、こんな山に来るなんて想像もしませんでした。甲斐駒、北岳などの高峰を近い距離、近い視線で見ることができるのは3000m峰ならではのもの。夕日に照らされた山間の美しさと女性的でまろやかな山容は何度でも見たい景色です。

コースの勉強など十分な下調べと準備をして挑戦しましたが、無事下山できた今でも、ちょっぴり分不相応なことをしたような気がするのは、それだけこの山が魅力的だったから?(;^_^A

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