埼玉在住の登山初心者夫婦による日帰り登山中心の旅日記

メイン画像

まだまだ初心者ですが……

やまおとこ

日帰りの登山日記です。行った山の数が少ないうえ、びびりで体力のない二人の山行ですが、これからハイキング的な山登りをされる方の参考になればと思っています。

北岳 ~日本第二の高峰に大樺沢ルートで挑戦(^-^)~

北岳メイン

8月29日(水) 晴れ(山頂付近はところによりガス)
所要時間8時間20分(広河原~北岳肩の小屋:6時間 北岳肩の小屋~北岳:50分 北岳~北岳肩の小屋:40分 休憩50分)
歩行距離:7.34km 標高差:1676m 累積標高差上り:1698m 下り:215m
広河原→白根御池分岐→大樺沢二俣→小太郎尾根分岐→北岳肩の小屋→北岳→北岳肩の小屋

8月30日(木) 晴れ(小屋付近はガス)
所要時間4時間10分(うち休憩10分)
歩行距離:5.7km 標高差:1503m 累積標高差:1518m
(肩の小屋から登りと同ルートを下る)

↓8月29日のルート↓(Google マイマップの実際に歩いた軌跡)

[コース状況メモ]
・幅のない丸太橋(16枚目の写真参照)は雨の日は滑るので注意。
・小太郎尾根分岐~肩の小屋、肩の小屋~北岳山頂間に険しい岩場、鎖場がありますが、難易度は高くありません。慎重にゆっくり行けば問題のないレベルです。

山登りを始めたばかりの頃、「ここに行くことはないだろうな」と思っていた山のひとつが日本第二の高峰・北岳。そんな高いとこ怖いし危ないしとんでもない!はずだったのですが……。冷静に調べてみると、ある程度のキャリアを積んだうえで、きちんとした準備さえすれば僕らでも不可能ではないみたい。ということで行ってきました。

市営芦安駐車場の第二駐車場前です。北岳の登山口のある広河原まではマイカー規制となっています。マイカーでここまで来たらバスか乗合タクシー(片道1200円)に乗って広河原へ向かいます。ハイシーズンはバス停からかなり離れた第六駐車場などに停めざるを得ないこともあるそう。この日はそれほど混んでいなかったので、mapのすぐ下にある第三駐車場に停めることができました。

写真1

8月最終週の水曜日。芦安の市営駐車場は、第二駐車場が満車で第三駐車場も8割埋まっている状態。ここから乗合タクシーで40~50分、広河原へ向かいます。

写真2

広河原に到着したら、このインフォメーションセンターでトイレなどを済ませスタートです。

写真3

インフォメーションセンターの脇を歩いていくと……

写真4

「広河原」の標識のはるか向こうに目指す北岳の姿が!これは写真撮りますよね(^-^)

写真5

さらにゲートを通過したら……

写真6

よりはっきりと山頂を見ることができました(⌒-⌒)

写真7

看板でコースを確認して……

写真8

吊り橋を渡ると……

写真9

広河原山荘に到着。

写真10

山荘のすぐ横から森に入って行きます。

写真11

最初は気持ちのいい樹林帯。

写真12

山荘から20分ほど歩くと白根御池分岐に。草すべりコースと大樺沢コースとの分岐点ですが、今回は夏場も涼しい沢沿いの大樺沢コースを選択しました。急登の草すべりコースよりは歩きやすいとも言われています。

写真13

段差があってもこの程度。基本、歩きやすかったです。

写真14

分岐から10分ほどで沢ゾーンに突入^^

写真15

沢のすぐ脇を歩いていきます。暑い夏場は涼しくて助かります(⌒-⌒)

写真16

何度か沢をまたぐのでこんな丸太橋や……

写真17

少し高い位置にある橋……

写真18

山沿いの木橋を渡ったりします。

写真19

対岸にわたる最後の橋です。ここを通過すると……

写真20

南アルプスを代表する岩場、北岳バットレスを望む沢の上流ゾーンに入ります。

写真21

ここは同じ大樺沢コースですが、沢の中を歩く道と少し上の山道を歩く道があります。僕らは登りに山道、下りは沢の中を行きました。沢の中を歩いている人が見えますね(^-^)

写真22

バットレス上部は雲に包まれています。北岳山頂の手前にそびえているという形状から雲がかかりやすいのかな。

写真23

これは翌日、下りのときに撮った写真。晴れていても雲がつきやすいようです。

写真24

出発から2時間半、二俣の分岐に到着です。標識の一番下にある肩の小屋方面に向かいます。その前にちょっと休憩。

写真25

皆さん思い思いの場所で休憩中。写真だと見づらいですが、足元には沢が流れています。

写真26

休憩してエネルギー充填。バットレス方面へ急坂を登ります。

写真27

沢の上部にはまだ雪が残っていました。

写真28

二俣分岐を肩の小屋方面に行く道は「右俣コース」と言われています。中でもこの写真の場所は、初夏に一面お花畑になることで人気。その季節にも来てみたいですね。

写真29

花畑ゾーンを過ぎて後ろを振り返ると美しい鳳凰三山の姿を見ることができました(^-^)

写真30

次のチェックポイント、小太郎尾根分岐を目指して急登をグイグイ(`ω´)

写真31

標識があったので着いたと思ったのですが、小太郎尾根分岐はあの上のよう。

写真32

小太郎尾根分岐まで行けば、あとは尾根歩きと思ってがんばります(;^_^A

写真33

階段が見えてきて、その先が開けています。

写真34

なんとか小太郎尾根分岐に到着。ふぅ~きつかったぁ(;^_^A

写真35

ここから肩の小屋まで30~40分。鳳凰三山を見ながら最後にひと休憩はさみます。

写真36

休憩後、少し歩いて振り返ると美しい小太郎尾根の稜線を見ることができました。右端の人が集まっているところが先ほど休憩していた小太郎尾根分岐。

写真37

分岐から先の序盤は気持ちのいい稜線歩き。

写真38

しばらくするとこんな場所も登場しますが……

写真39

なにしろ景色が最高です!遠くに見える少し雲がかかった山は甲斐駒でしょうか。

写真40

景色を見ながら、あまり谷側に行かないように慎重に歩きます。

写真41

そして、小太郎尾根分岐~肩の小屋間、最大の難所である岩&鎖ゾーンに突入。

写真42

ゴツゴツと切り立った岩場を、設置された鎖を使いながら慎重に登っていきます。

写真43

途中で下を見下ろすと、この高度感(^-^)

写真44

思わず写真を撮っちゃいます^^

写真45

岩場を乗り切ったら遠くに小屋が見えてきました。

写真46

肩の小屋に到着。今夜はここにお世話になります。

写真47

いろんな方の山行記で目にした憧れの看板をパチリ。

写真48

皆さん、体から達成感のようなものが滲み出てるように見えちゃうのは気のせいでしょうか。いい感じです(⌒-⌒)

写真49

受け付けを済ませて……

写真50

小屋でひと休憩。荷物を置いたら……

写真51

山頂へ向かいます。当初、山頂へは翌朝に向かうつもりでした。しかし、14時に到着でき夕食の16時30分に十分間に合うこと、メンバー全員の体力がまだ残っていること、明日の天気がどうなるかわからないことなどを考慮して、この日、登ってしまうことに。

写真52

登り始めてすぐ振りかえると小屋の裏側にテントがたくさん見えました。

写真53

山頂までの道はこのような岩場が多いです。鎖を使って慎重に行きましょう。

写真54

すでに富士山以外の山は全部見下ろせる位置。景色は抜群です(^-^)

写真55

ケルン越しの稜線、いいですね^^

写真56

荒々しい山肌の道をグイグイ登り……

写真57

いくつもの小山を越えていきます。

写真58

ひときわ高い山を越え……

写真59

最後の険しい岩場をクリアしたら……

写真60

着きました!北岳の山頂、3193mです!

写真61

あまり撮らない三角点も撮っちゃおう(^-^)

写62

さらに奥に進んで見下ろすと、稜線に建つ北岳山荘がありました。すごい景色です。

写真63

日本第二の山頂を堪能しての下山途中、「ライチョウだ!」と思って大興奮。よくよく見てみたらイワヒバリくんでした^^; 小屋の方に聞いたところ、南アルプスのライチョウはかなり数が少なくなっているとのことでした。

写真64

小屋に戻ったらお楽しみの夕食タイム。釜で炊いているご飯がめちゃおいしかったぁ(⌒~⌒)

写真65

翌日の朝です。小屋前はガスに包まれています。残念ながら富士山側の眺望は閉ざされたままでした。

写真66

しかし、下るにつれてガスは晴れていき、ここではファンタジックな鳳凰三山の姿が。オベリスクも確認できました(^-^)

写真67

小太郎尾根分岐以降はこのような天気の中、行きと同じ大樺沢コースを、一部沢に入りながら下っていきました。

夫婦で近くの低山を歩き始めたときは考えもしなかった標高3193m、日本第二の高峰・北岳。歩き切った充実感はもちろんあるのですが、なにしろ景色、雰囲気が素晴らしく、高い山であることをしばし忘れる山行でした。ふつうなら次回は違うコースを歩いてみたい……となります。が、一度だけでは大樺沢コースの魅力も知り尽くせていない気もしています。北岳は大げさでなく、それくらい魅力のつまった山だと思います(⌒-⌒)

写真68

帰りは車を停めた芦安からほど近い金山沢温泉で汗を流して帰りました。

南アルプス市→金山沢温泉

先頭に戻る
山登り記一覧に戻る