東京にも本当の空あり(^-^) 最高峰・雲取山を日帰りで踏破!!
12月5日(月) 晴れ
所要時間8時間30分(登り:4時間15分 下り:3時間5分 休憩:1時間10分)
歩行距離:21km 標高差1477m
丹波山村村営駐車場→堂所→七ッ石小屋下分岐→ブナ坂→奥多摩小屋→雲取山避難小屋→雲取山
(帰りは来た通りのルートを引き返す)
雲取山ってどんな山なんだろと、持っている日帰り登山の本でコースを調べようとしたら、どこにも載ってないんです。おかしいなと思ってもう一つの本を見ても掲載なし。そう、専門書での雲取山は一泊以上が基本。それくらい行程が長いんですね(;^_^A
でも、ヤマレコを見てみたら日帰りをしている人がたくさん。しかも歩きやすくて危険の少ない道とのこと。この山に何度も登っている方が同行してくださることになり、夫婦で挑戦してみることになりました^^
鴨沢バス停前です。公共交通機関を使う方はここから登ることになります。三角屋根の建物がトイレ。
このビューは山梨から東京に向かう視点になっています。東京方面から車で来る場合、向こう側から来て、大きく曲がって左に見える坂を上がり、丹波山村村営駐車場まで行きます。事前に地図等で調べると、ここに来る前の橋を渡ったところの分岐からのほうが近いように見えます。が、そこから入ると曲がり切れないカーブがあるので、結局ここに来ることに。とにかく車で来る方は、ここから駐車場を目指しましょう。
朝6時30分、鴨沢バス登山口のトイレです。
丹波山村村営駐車場に到着。すごい霧です。予報は晴れなのですが、ホントに大丈夫かなぁ…という感じ。
霧の中を出発。夫婦二人だったらかなり心細いシチュエーションですが、この山に何度も来ている友人が同行してくださるので心強いです。駐車場は現在トイレ設置工事中で少し狭くなっています。
アスファルトの道を3分ほど歩いて登山口に到着。
序盤の道。霧でちょっと怖かったです^^;
けれど、日が登りはじめたら、この通り。朝日と雲海のコラボ!
いやぁ、美しい。なぜだか涙ぐんでしまう風景です(実際は泣いてないぜ(`ω´))
朝日を見てしみじみしてたら「ガサッ」と音が。崖下を見ると鹿が一頭で何かを食べていました。この鹿、帰りもここにいて、僕らの足音聞くと崖を走っていきました。ここが好きなんですね(^-^)
水場もありました。
所要タイムが書いてある張り紙。ちょうど1時間でここへ到達したので5分早いです(⌒-⌒)
雲取山の道の特徴は登り時、右側が崖になっていること。少し細い道もありますが、基本は歩きやすいので、崖に落ちないように注意して歩けば問題ありません。
最初のチェックポイント、堂所に到着。
堂所の様子。ここは、昔、禁止されていた賭博をするための場所だったそうです。ガイド役の友人がいろいろ教えてくれるのです(⌒-⌒)
堂所を過ぎると、富士山が視界に入るように。
今回は経験者の案内のもと歩きましたが、こういう看板がきちんと設置されているので、初めてでも迷うことはないと思います。
まだあまり登っていないので、富士山も見上げる感じ。でも、きれいです。
距離が長いぶん、勾配は緩いです。坂はこんな感じ。林の奥に見える白は奥多摩湖を隠すようにしている霧。ほとんど雲海ですね。
七ッ石小屋下分岐。見ての通り、どちらを通っても山頂に行けますが、今回はブナ坂方面に。
木橋です。苦手な人もいるでしょうが、それほど怖くはなかったです。
奥多摩湖方面の山々と雲海。
途中から向きが変わって左側が崖に。注意して歩けば問題なしです。
ブナ坂に到着。かなりひらけた場所でした。
ブナ坂から先の稜線・石尾根。広々として気持ち良かったです。この斜面に降った雨は奥多摩湖に流れ込むことになります。山火事で水源林が失われないよう、延焼を防ぐために樹木を切り払ってあると教えていただきましたm(_ _)m
まだまだ標高が低いので富士山も木越し。
空気が澄んでいて遠くの山肌も鮮明に。
このコースの名物「ダンシング・ツリー」。ほんとに踊っているように見えますね(^-^)
『二人と二筋の飛行機雲』。山の写真展のコンパクト・デジカメ部門に応募しよう(そんなのないけどヾ(- -;))
中央アルプスでしょうか。白く輝いています。
急登もあるにはありますが、長いのはありません。
だいぶ登ってきたので、富士山もすっきり見えるように。すごい画ですよね~。
ヘリポートを通過。訓練に使われることが多いみたいです。
奥多摩小屋が見えてきました。布団を干してますね^^
山バッジを売ってたので、下山時にひとつ買いました(^-^)
看板に「まきみち」の表示があります。特に行きたいということがなければ楽な道(まきみち)を通ったほうがいいので、友人の案内に従い右に進みます。
まきみちと、小山を登ってくる道との合流地点です。まきみちを知らずに登って下りてきた人と鉢合わせになって、「なんだ、まきみちがあったのかぁ~」となることもあるそう(^-^)
分岐を雲取山方面に。
きつい岩場はここ一か所だった気が…。
林の隙間から避難小屋発見!あのすぐ近くに頂上があるのです。
最後の急登。
急登をほぼ上がったところで振り返って見る富士山。
うおぉ!大迫力。
最後の分岐。
形が崩れてきた雲海とアルプス。幻想的です。
遠くにも良さげな山がたくさん見えます。教えていただいたのですが忘れてしまいました(x_x;)
富士山が見えるようにと、避けてくれている親切な木です(⌒-⌒)
避難小屋がハッキリと視界に入ってきました。もう頂上は目前。
このあたりからの富士山はもう、本当に素晴らしかったです。そこで、富士山三連発、その1。
その2。浮世絵みたいですよね(^-^)
その3はアップで!
そして、ついに頂上に到着!しみじみと富士に見入っちゃいます。
ほかに誰もいない山頂で記念撮影です^^
富士山以外の山もたくさん見ることができました。これは浅間山。
山頂にはトイレもあります。けっこうきれいでした。
避難小屋をお借りして、お楽しみの昼食です(⌒-⌒)
野菜たっぷりちゃんぽんを作っていただきました。寒い日にこれは最高でした^^
昼休憩を終えて外に出ると、あたりの景色が一変。ガスが発生しはじめています。
冷たいガスがサーっと早く移動して、景色をどんどん変えていきます。人間がちっぽけで無力だと感じる瞬間ですね。
富士山もあっという間に隠れていきます。
どんどん下っていって中腹くらいにくるとこんな感じに。おそらく上から見ていたときの「雲海」に入ったと思われます。
長い長い下りの道のりを終えて、駐車場に戻りました。長かったですが、きつさというのはそれほど感じませんでした。好天に恵まれて、素晴らしい景色を見ながら歩けたからかもしれません。東京にもこんな空があるんですね^^
初心者が単独で日帰りに挑戦するのはおすすめしませんが、ふだん山登りをしている人が、秋冬、経験ある方と一緒にちゃんとした計画を立てて行くなら、難しいコースではないと感じます。
下山直後は「もう、いいや」と感じたのですが、二日経ったら、また行きたいなと思うようになってました(^-^)