百名山だけが山じゃない(^-^)秩父の秘境・南天山を踏む
12月30日(金) 晴れ
所要時間4時間40分(登り:2時間15分 下り:1時間45分 休憩:40分)
歩行距離:5.82km 標高差640m
鎌倉沢橋登山口→法印の滝→尾根・沢コース分岐(沢コース)→南天山→尾根・沢コース分岐(尾根コース)→法印の滝→鎌倉沢橋登山口
なにげなく山のサイトを見ていたら「埼玉の秘境」といわれる山を発見。南天山…。初めて聞く名前ですが、写真を見るとなかなか景色がよさそう。
ひとりじゃ心細い場所ですが、大勢なら大丈夫。ということで仲間とともに挑戦です(⌒-⌒)
こまどり荘前です。11月までは営業しているので下山後に温泉に入って帰ることが可能なのですが、冬期は休業中。なにしろ「秘境」ですから、Googleのストリート・ビューもここまでしか映像がありません(;^_^A。ここからさらに未舗装の道路を2キロほど行ったところに登山口があります。
鎌倉沢橋登山口近くの駐車スペース。路肩も含めると7、8台駐車可能でしょうか。
鎌倉沢橋登山口です。奥地ですが、ちゃんとした登山届ボックスもありました。
さて、登山開始!いきなりダイナミックな渓相が出現です。
この日、スタート直後に怖かったのは鉄砲の音!地元の猟友会の方でしょうか、犬を連れて狩り(もしくは威嚇?)をしていて、犬の激しい鳴き声とともに、パン!パン!という銃声が聞こえるんです。動物と間違われて撃たれないかなぁと不安でした(;^_^A。ま、7人もいれば間違わないかなとも思いますが…。
序盤はずっと沢伝いを行きます。とってもワイルドなところです。
山道に渓流が入り乱れて、とてもきれいでした。
途中から全体が雪に覆われていました。凍結はしておらず触るとふわふわした感触とともに溶ける雪。アイゼンはギリギリ要らないという感じでした。
奥地の山ですが、整備はきちんとされていました。こういった木の橋も最近、整備し直したあとが何か所かにありました。
250~500mおきに、こういう案内表示があります。
滝はいくつかありました。
そして、一番大きいのがこの「法印の滝」。さらさらと岩肌を這って落ちる白糸のような水がきれいでした(⌒-⌒)
法印の滝をぐるっと高巻いて行きます。
法印の滝の上部。鎖場ですが、それほど危険は感じませんでした。
すんごいワイルドな氷柱発見(゚〇゚;)
日陰と日向のコントラストきれいです。
青空の下に見えるのが南天山の頂上でしょうか。
尾根・沢コース分岐に到着。左に行くと沢コース、右に行くと尾根コースです。まだ、時間が早いので登頂に時間がかかる沢コースを選択します。
沢コースといっても、沢がバンバン流れているわけではありませんでした。歩いている岩場にかつて流れていたか、もしくは大雨の増水時に流れるのだと思います。
右側の溝っぽいところに水が流れるのかも…。
丸っこい山容が。あそこに登るんでしょうね(⌒-⌒)
沢コースを登りはじめてしばらくすると、坂が急になります。
上から見るとこんな感じ。かなり急ですね。
必死こいて登ります(;^_^A
急登で高度を稼いだので、景色もよく見えるように。
標高もそれほど高くない山ですが、森林限界を感じる場所も。
この場所、なんかカナダっぽいです(⌒-⌒)
急登を乗り越えて、ついに頂上らしき丘が!
小高い丘は頂上ではなく、こっちが頂上ですよと表示する壊れた看板でした(;^_^A。頂上付近には、そういう頂上っぽい場所が何か所かありました。
「何度もすかされて、心が折れるわ」と嘆くkenさん(右)(笑)。
気を取り直してラストスパート。最後の急登を行きます!
みんな必死で登ってるんです(`ω´)
頂上まであと一歩というところで、難儀な岩場出現!登りもそうでしたが、下りではかなり苦戦しました。
なんとか岩場をクリアしたら太陽が迎えてくれます(⌒-⌒)
やりました!頂上です。そして、いきなり浅間山がドーン!
そしてこっちは埼玉の雄、両神山。
忘れないうちに記念撮影(^-^)
360度の大パノラマ^^
頂上はそれほど広くはありません。快適にくつろぐとしたら10人くらいが限度でしょうか。この日の登頂者はわたしたちだけだったので貸し切りで昼食をいただきました。
両神山を見ながら昼食。贅沢です(^-^)
冬山はバーナーでカップ麺がいいですね。いろいろと準備するNOHARAさん(^-^)
なにやら作ったものをみんなに振る舞うNOHARAさん。
いただいたのは金柑の砂糖漬けをお湯で割ったものでした。ことのほかおいしくてホッコリしましたよ(⌒-⌒)
登りでも苦戦した岩場。下りの方が難しいので慎重に行きます。
帰りの尾根コースのほうが勾配はゆるいですが、雪が残っていたので滑らないように歩くのがことのほか疲れました。
がんばって下って雪のないとこまで到達。
行きに通った場所も、逆方向から見るとまた違った雄大さが。一部植林の杉林ゾーンを除いて、変化に富んだ景色を楽しめる山でした。
法印の滝付近の鎖場のアップ。
ここなんかも、実際に立つと、かなり秘境感満載の場所です(^-^)
まだ、陽も高く空は青いですが、足元は薄暗くなってきました。深い谷間を歩いているのを実感します。
その谷をどんどん降りっていって…。
下山完了。お疲れさまでした!
南天山は危険な山ではないですが、奥地にあるだけに、できれば単独で登るのは避けた方がいい山ですね。
有名ではなく、標高もそれほど高くない山ですが、変化に富んだコースと頂上の眺望は、ヤマレコなどでベテランの登山者が絶賛するのもわかります。紅葉と新緑の時期がいいらしいので、今度はその時期に来てみたいです(⌒-⌒)