山ガール「?」と行く晩夏の谷川岳
9月2日(金) 晴れ時々曇り
所要時間5時間50分(登り:2時間40分 下り:2時間 休憩:1時間10分)
天神平→熊穴沢避難小屋→天狗の留まり場→天神ザンゲ岩→肩の小屋→トマの耳→オキの耳(帰りは来た通りのルートを引き返す)
↑ロープウェイの移動時間は除く。
仕事がぽっかり空いたので、さっそくお仲間に声をかけ、男女5人で行くはず……だったのですが、男性一人が欠席となり、3人の山ガールさん?と僕の4人で行くことに。
登るのは日本百名山の一つ、谷川岳です。
谷川岳へは谷川岳ロープウェイ(往復2,060円)を使って天神平まで行きます。このGoogleマップの場所は観光バスなどの駐車場。一般車両はここを少し下ったところを右に入って行きます(駐車料金は500円)。
駐車場(2階)でさっと準備し、6階のロープウェイ乗り場まで移動。すでに山ガールさんの撮影班になっている僕^^;
エレベーターを降りたら、スロープを少し歩きます。
乗り場に到着。山登りに行くんですが、ロープウェイを見るとベタな観光地に来た気分になって、ちょっとテンション上がります。
ロープウェイは短い間隔で来るので、そんなに待つことはありません。
こういうの、久々に乗ったので、揺れると少しビビりました^^;
「大体、男性の方が苦手だよね」と山ガールにディスられる僕^^;
12分ほどで天神平に到着です。
記念撮影などして、さっそく登山開始です。最初のうちは割と平坦で、その後きつくなると聞いています。
確かにそんな感じ。坂のない木道は楽ですね。
字が薄くなっちゃってますが、第一の目標地点、熊穴沢小屋まで1.7キロと書いてあるのが見えます。
あれ?岩場とか出てくるの早過ぎじゃない? そう、序盤は平坦というのはほぼ、ガセでした^^;
整備された階段ですが、勾配はきついです。
必死で登らないといけない階段。山ガールさんたちも苦戦です(;^_^A
そして、今度は下ります。
つまり、最初は平坦というのは、序盤は登ったり下ったりを繰り返すので標高を稼げてない…という意味でした。要はこの山、きついんです。
うん、でも景色はいいですね^^
景色に見とれている暇もなく、今度は鎖場登場。
スタートから40分、熊穴沢避難小屋に到着。
天神平からここまでよりも、ここから山頂までのほうが距離はありません。しかし、事前に調べたところでは、この先のほうが全然きついということだったので、覚悟して進みます。
さっそくロープ場出現。
頂上が平坦な山発見。なんて山だろ。
ゲッ! 思わず声が出てしまう急峻な岩場。
しかし、めげない山ガールさんたち。ガンガン進みます。
と思ったら、ねこ実がギブアップ宣言です。「もう登れないです。私は下山するので皆さんで登ってください…」とのこと。
朝から何も食べずに登ってしまったこと、なのにいつも以上にはりきってしまったことが原因。
今回初参加され、4人の中では一番経験のあるemiさんに「なにも食べないのはダメよ」とやさしく諭され、ねこ助から「いますぐなんか食べろ」と怒られ(笑)、シュンとしながら、おにぎりを食べるねこ実。
涙のギブアップ宣言から20分。なんとか行けそうな体調になったので4人でふたたび山頂を目指します。
避難小屋以降は、ゆるまることのない坂の連続ですが、おにぎりが効いたのか、体調が回復したねこ実を先頭に、ペースを守って進みます。
変わった形の花が咲いていたので撮ってみました。なんて花だろう。
登ってきた道を振り返ってみました。遠くにロープウェイの降り口、天神平が見えます。
二つ目の目標地点、天狗の留まり場に到着。
トリカブト。登山をしている人は割とよく見るそうですが、僕は初めて見ました。
山ガールさんたちも天狗の留まり場で記念撮影です。
天狗の留まり場越しの稜線。くっきり見えますね^^
頂上は目前ですが、ガスがかかってきました。
勇壮な山肌にガスがサーっと迫ってくる様子は迫力があります。
岩場の坂にアタックする山ガールさんたち。
天神ザンゲ岩に到着。なんでこの名前がついたかは未調査^^;
上から見た天神ザンゲ岩。角度がきつく、かなり危なく見えますね。ここから山ガールさんたちを撮ればよかった^^;
トイレや売店のある肩の小屋までは、急勾配に階段が設置された道。これはきつかったです。
でも、右手側に見える熊笹と、若干紅葉した草紅葉はきれいでした。
谷川岳肩の小屋に到着。熊穴沢避難小屋までは40分程度でしたが、それより距離のないここまで1時間半もかかりました(;^_^A
ケルン。登山客の多さを物語っています。人気の山だけありますね。
第一の頂上であるトマの耳に至る、最後の坂。残るエネルギーを振り絞って登ります。
花を見てホッとひといき。なんて花だろ。
そしてついに、トマの耳に到着!
あいにくガスが広がってしまいましたが、山ガールさんたちと記念撮影(⌒-⌒)。邪魔にならない程度に写り込む僕。
オキの耳に至る稜線は、ガスが発生することで有名。ホワイトアウトすることもあるほどだそうで、ヤマケイの地図にも注意のポイントとして明記されています。
それでも、ガスが薄くなる時間帯はあります。少し晴れてきました。
右サイドはガスが厚かったですが、左サイドはかなり動きがあるガスで、瞬間的にけっこう晴れる場面も。そのときを逃さずパチリ。3人とも、いい表情をしているので、ネコで隠すのがもったいないくらいです(^_^)
ガスの稜線を進みます。
合間の景色を探しながらおのおののペースで歩きます。
ガスがなければ、すさまじく美しく見えるであろう山肌と稜線。しかし現場で視認すると、これでも十分きれいなんです。
そして、ついに谷川岳の最高地点、オキの耳に到着。男はビジュアル的に良くないので、山ガールさんだけに写っていただきました^^
谷川岳はピークが二つあり、それがトマの耳とオキの耳。最高地点はオキの耳なのですが、トマの耳で引き返してしまう人が多いのだとか。
頂上で食べるおにぎりは最高ですね(^^)
ランチ休憩も終わり、そうそうに下山です。前半、ちょっと想定外の休憩もあったので。
100円を入れ、肩の小屋のトイレを使ってみました。山の頂上付近にあるトイレとしてはきれいなほうだと思います。
特徴的な看板。かなり下の方からも、この形は視認できてました。
頂上付近はガスが多いですが、少し下るとガスはほぼありません。。
手前の熊笹と遠くの稜線。コントラストがいいですね。
下って晴れ間が多くなり、美しい景色がはっきり見えるようになったので、ちょくちょく止まっては記念撮影です。なんみんさん(写真左)が撮影に必死です。
山ガールさん3人が天狗の留まり場に腰を掛けて、はるか遠方の山並みに見入っています。
谷川岳に過去2回の経験があるemiさん曰く「下りの岩場がきつかった」とのこと。確かにきつかったです。
行きに見た赤い実が、帰りにはより赤くなっているように見えました。
真ん中が朝日岳、右が白毛門、左が……、なんでしたっけ?(笑)とにかく遠くのきれいな山が見えました。
そして、ついに、ロープウェイ乗り場が見えてゴール!
お約束のスポットで記念撮影。ネコで顔を隠してますが、かなり疲れてます^^;
疲れをとるため、帰りは湯テルメ谷川で温泉をいただきました。カラスの行水の僕は、すぐに入浴を済ませ、暮れなずむ山間で、山ガールさん3人を待つことに。
値段(570円)の割に露天風呂のスケールが大きく、なかなかいい温泉だと山ガールさんが申しておりました。
谷川温泉→湯テルメ谷川
クマ除け、蛇除け、運転係として同行しましたが(笑)、逆に僕がパワーをもらう山行でした。
今回、谷川岳のコースとしては最も平易なところを選びましたが、それでも、あなどれないきつさでした。また、この山の特徴でもある天気の不安定さ、一瞬の変化を体験できたのは、いい経験になったと思います。また行きたいなと思える山でした。