冬の筑波山~“もっとも低い百名山”から関東平野を一望~
1月18日(水) 晴れ
所要時5時間50分(休憩:1時間10分)
歩行距離:4.9km 標高差:640m
筑波山神社→御幸ヶ原→男体山→女体山→北斗岩~弁慶の七戻り→筑波山神社
もっとも標高が低い百名山・筑波山は、誰でも気軽に登れる山として有名。雪や凍結の心配をしなくてはいけない冬場でも、天気さえ良ければ安心して登れます。「西の富士、東の筑波」といわれる茨城のシンボルに登ってみました^^
筑波山神社前の道路です。左の坂を上がれば神社に一番近い駐車場がありますが、あまり広くありません。引き返して鳥居を右に折れればかなり広い第三駐車場があります。また、通りのお土産物屋も有料で駐車することができます。僕たちはこの日、待ち合わせもあったので広い第三駐車場を利用しました。
やってきました筑波山(^-^)。大きな鳥居がお出迎え。ここを左に曲がり第三駐車場へ向かいます。
駐車場に着いたらいきなり富士山発見!このあたりの標高は200~300mなのに、すごく視界が開けてますね。
駐車場でメンバーが合流。よろしくお願いしますm(_ _)m
駐車場を出てしばらくは一般道を行きます。
紫峰牛の像。紫峰とは、朝夕、太陽に照らされたとき、山肌の色を変えることから名付けられた筑波山の異名です。
観光地っぽくて登山に来た気がしませんね(;^_^A
思っていたよりも大きく立派でびっくり。
登山の無事を祈ります。
神社を過ぎてしばらくすると登山道入口の鳥居が。左の奥に見える青いゲートはケーブルカーの乗り口です。
さっきまでの観光地ムードから一変、かなり本格的な登山道に突入。
筑波山は野鳥でも有名なのだそう。
道はよく整備されていて危険個所はほとんどありません。ただし、「誰でも気軽に登れる山」というほど楽ではなく、勾配がきつい箇所もたくさんありました。
案内標識は充実しているので安心。
御幸ヶ原コースはケーブルカーの通路沿いを行きます。すぐ近くを通らないかと待ってみましたが、来ませんでした(;^_^A
まあ、いいか…なんて歩き始めてちょっとしたらケーブルカーが森の中を走っていきました。ちなみに料金は大人片道580円、往復1,050円なり。
先行者が写っていると勾配のきつさがわかります。
百人一首にもうたわれた男女川源流です。しばらく雨が降ってないから?この日は水の流れがありませんでした。謂れの書かれた看板をチェック。
大きなスギがかなりありました。その大杉と巨岩を抜けつつ急坂を歩くワイルドな道も。
荒々しい道があったかと思うと塔ノ岳ばりに延々と続く木の階段も。
この日は大学生が運動部の訓練に来ていて、ものすごいスピードで階段を駆け上がっていきました。頂上近くで部員やコーチが待ち構えていますね(^-^)
御幸ヶ原に到着!賑やかで眺望もよい場所ですがピークではないです。
御幸ヶ原の眺望。こちらは栃木方面です。
望遠してみると日光連山が見えました。
第一のピーク、男体山へ向かいます。
苦手の丸太階段を登って男体山へ(;^_^A
終盤は岩場も出現。変化があっていいですね。
祠が見えてきてゴール!第一ピーク男体山に到着です。
まずは富士山^^
続いて浅間山もはっきりと^^
そして、かすんではいるもののスカイツリーも見えました^^
ここで衝撃的出会い。このおじさま、地元の方で筑波山にもう数十回も登られているとか。たくさん解説してくれださって、うんうんと話を聞いていたらグイグイ入ってこられました(;^_^A
「あ、あの、わたしたちそろそろ女体山に…」
「ここまで来たら見て行かなきゃって場所があるから教えてあげるよ」
「で、でも…」
「いいからいいから」
あっという間におじさまのペースに(;^_^Aそして、女体山を目指すわたしたちを引き留め「男体山に来たらここへいかなきゃ!」という場所に案内してくれることに。
おじさまに連れられて、すぐ近くにある展望スポットへ向かいます。
到着したのは立身石という場所。当初の予定にはなかったですが、おじさまがどうしても見せたいというので来てみました(笑)。
怖くない人はここを登ったらいい、怖い人は脇から回れば行けるよとおじさまが言うので、その通りに(;^_^A
おじさま、ありがとう!着いた場所はなんとすごい大パノラマ。おじさまが見せたかったのがよくわかりましたよ(^-^)
関東平野を一望。
びびりながら岩の下を覗き込みつつポーズ(^-^)
さらにおじさまに「この岩に上がるとまた違って見えるんだよ」と言われ、ポーズをとらされたりも(^-^)
岩から降りるときは危ないので…、とおじさまが補助してくださいました。地元の方とのふれあいは旅の醍醐味^^。素晴らしい眺望スポットを紹介してくださったおじさま、本当にありがとうございましたm(_ _)m
昼食はおじさまおすすめの仲の茶屋にて。
名物というつくばうどんをいただきました。肉団子は美味ですよ。
時間も押してきたので昼食も早々に第二のピーク、女体山へ向かいます。
急いで女体山に…と思ったら大勢の人だかりが。しかも大きなカメラを構えている人多数。なんでも筑波山は、珍しい渡り鳥ハギマシコを観ることができることでも有名らしく、それを撮影する人たちの集団でした。やさしい一人のカメラマンさんが撮ったハギマシコの写真を見せてくれました。僕も撮りたくなりましたが、必死の形相で集中して撮り続ける方々を見ると、興味半分で入っていくことはできず…。女体山へGO!です。
女体山方面は奇岩の宝庫。このあたりからぼちぼち出現しはじめました。
ガマの姿のようなガマ石。
開けた場所の向こうのピークに祠らしきものが。
祠に到着。頂上はすぐそこです。
最後の岩場を登って…。
女体山のピークに到着です!霞ヶ浦もはっきり見えます。う~ん、素晴らしい(⌒-⌒)
頂上はこんな感じ。狭いです。ここで食事休憩をするのは無理な感じ。
逆側にはさきほど登った男体山が見えます。
お約束の記念撮影。
下山は白雲橋コースを行きます。奇岩群があり見どころも多いですが、段差があって気を遣います。
規制線の向こうに屏風岩。入ると危ないのでしょうか。
ロープウェーが見えました。
続いて北斗岩。中をくぐったりします。
出船入船。
母の胎内くぐり。とりあえずくぐっちゃいますよね(⌒-⌒)
弁慶七戻り。弁慶が驚いて七歩後ずさったらしいです。それはさておき、どうやってこういうものが出来上がったのか、本当に不思議です(・_・?)
台風で折れたスギの大木の切り株の年輪に年号が書かれていました。
半分くらい降りたところに広い休憩場があったので一休みします。
ファミリー登山ができる山だけどきつかったよという感想を聞いたことありましたが、この段差が理由でしょうか。たしかにこれはかなり脚にきましたね(x_x;)
下山開始から1時間45分、鳥居に到着です!
商店の横を通ってゴール(⌒-⌒)
蝋梅が咲いているというので帰りに寄りました。満開ではなかったですが、かなり開花している木もありました。
夕日があたった筑波山が「紫峰」になりつつある姿です。
標高877mながら関東平野を見渡せる眺望は想像を超えて素晴らしかったです。冬場、どこに行こうかなと迷ったら、また来ちゃいそうですね(⌒-⌒)