新緑の焼岳~噴煙立ち上るアルプスの活火山を登る~
6月23日(金) 晴れ
所要時間5時間40分(登り:3時間 下り:2時間10分 休憩:30分)
新中の湯登山口→中の湯新道分岐→焼岳北峰
(帰りは来た通りのルートを引き返す)
山登りをはじめて2年ほど経ちますが、アルプスの山々にはいまだ縁がなく。ちょっと調べてみたところ、のんびり登山の僕らでも登れそうな山がいくつかありました。初アルプス登山に選んだのは乗鞍火山帯唯一の活火山、焼岳です。
新中の湯登山口駐車場です。中の湯温泉から少し坂を上がったところにあります。駐車スペースは10台ちょっと。
平日の朝7時ですが、すでに5、6台の先客が。
登山口は駐車場から道路を挟んだ向かい側にあります。登山届ボックスはないので前日にネットで済ませておきました。
焼岳は活火山です。それに関する注意事項が書かれています。
今回登る新中の湯ルートは前半後半でまったく様相が違います。前半は写真のような樹林地帯。ここを1時間半ほど歩きます。
この樹林地帯ですが、写真のような段差のある箇所が多いのであなどれません。急ぐと消耗してしまうので焦らずペースを守って歩きましょう(^-^)
割と単調な樹林帯歩きのなか、ときおり姿を見せる乗鞍岳がエネルギーをくれました^^
歩くこと1時間半。ついに樹林帯を抜け、目指す焼岳が姿を現しました。
中の湯新道分岐付近です。うっそうとしていた樹林帯に対して、ここからは視界が開けます。新緑が気持ちいい(⌒-⌒)
少し登りはじめたところで雪渓が。
頂上はまだ遥か彼方。
雪渓の逆斜面の向こうに穂高連峰が。
登ってくるところを上から撮影。かなりの急登であることがわかります。
高い木はなくなって笹とガレ場のミックスに。
笹、ガレ場、梯子……、なんか美しい^^
ようやく頂上が視界に。
雪渓を歩くねこ助&ねこ実(⌒~⌒)
斜面の角度はかなりのものなので、ゆっくりゆっくりです。
雪渓ゾーンを抜けるとガレ場の急登も本格化。
ガスの噴出もはっきりと見えてきました。
うしろを振り返ると斜面の向こうに乗鞍岳が。
写真の右端、巨大な岩の脇の尾根にちいさく人の姿が見えます。すごいスケールです。
千畳敷で見たような岩山があちこちに。
尾根の中央やや右に人影が。あそこまで行けば向こう側が見えるのでしょうか。
このあたりまで来ると風は冷たく、周囲は硫黄臭に包まれていました。
尾根まであとわずか。
尾根に出ると火口湖、正賀池が眼前に。
さらに岩山の向こうには雪を冠した美しい山の姿が。
ガレ場の尾根を噴煙に向かって歩きます。
近づくとシューシュー音がしているのが聞こえました。
ガスの噴出をアップで。あまりとどまらないほうが良さそう(;^_^A
ガスの近くは登れないので回り込みます。
歩いてきた尾根の向こうにあるのは南峰です。落石の危険があるため現在は立ち入り禁止となっています。
吸い込まれそうな斜面。ずいぶんと登ってきた感がありますね(^-^)
岩場のすれ違い。このあたりから細心の注意を払わないといけないゾーンです。
残雪の塊。この手前の岩を登るのですが…。
この部分は滑落の恐れもあるのでさらに慎重に行きます。
岩場を登り切ったらこの景色!
360度の大展望でした(⌒-⌒)
そこそこくつろげるスペースがある頂上の様子。
お決まりの記念撮影。うしろの山が輝いてます(^-^)
穂高岳。下には上高地を流れる梓川が。
大正池も見えます。大正四年、焼岳が大爆発を起こして梓川をせき止め、大正池ができたのです。
頂上から見た乗鞍岳。
この景色の中で食べるおにぎりは最高!
これはどなたかが笠ヶ岳とおっしゃっていました。
さらにパシャパシャ写真を撮っていたら風向きが変わってガスが舞い上がってきました。
それに気づかず忍び寄るガス。このあとそれが直撃し、「ギャーッ!!」となったのでした(;^_^A
さあ帰ろうと下山を開始しますが、景色が素晴らしすぎてついつい写真を撮っちゃいます。
後ろ髪を引かれつつ下山。岩場は慎重に^^
2時間ちょっとで下山完了。駐車場には行きになかった車も停まっていました。すれ違った人や山頂で会った人を合わせると、この日の登山者は30~40人でしょうか。中の湯分岐を超えてからの山容と眺望は圧巻の一言。これを見るために平日でもたくさんの人が訪れるのは納得です(⌒-⌒)
帰りは中の湯温泉の日帰り入浴(12時から。700円)を利用して帰りました。きれいで眺望抜群のすばらしいお湯でした。おすすめです^^
上高地の温泉旅館→中の湯温泉