紅葉盛期の雨飾山~錦繍の山肌に乙女の横顔も~
10月16日(火) 曇り時々晴れ
所要時間7時間30分(登り:3時間40分 下り:3時間10分 休憩40分)
歩行距離:8.14km 標高差:832m 累積標高差上り:1041m 下り:1050m
雨飾山登山口→ブナ平→荒菅沢→笹平→雨飾山
(下りは登りの道を引き返す)
↓当日のルート↓(地理院地図の実際に歩いた軌跡)
[登山口までのアクセス]
・小谷温泉 山田旅館まではほぼ車線のある広い道路。ここ以降、登山口のある雨飾高原キャンプ場駐車場までの5キロ弱は細い山道となります。舗装はされていますが、ミラーがない場所やすれ違いしづらいところもあるので低速で行きましょう。
・平日でしたが、駐車場は朝6時の時点でほぼ満車。帰りに確認したところ、300mほど下の駐車場も数台が利用していました。
[コース状況]
・雨の翌日などの場合、スタート直後の小川沿いの平坦な道はぬかるむのでスパッツ着用推奨。
・かなり早い段階から急登がはじまり、これはほぼ山頂まで続きます。
・笹平直下の岩場の急騰は落石注意です。
・見た目の美しさとは裏腹に、全体を通して相当ハードな山です。覚悟していきましょう。
元々秋の紅葉が好きだったこともあり、登山をはじめた直後、いつか行こうと決めた山の中に雨飾山がありました。念願かなってこの日チャレンジです!
雨飾高原キャンプ場前の駐車場です。30台ほどが停められます。満車の場合、300mほど下にある駐車スペースに停めることになります。
早朝6時前に到着。平日なので余裕かなと思ったのですが、あと4、5台で満車という状況でした。駐車場奥にはトイレ、靴の洗い場などが完備されています。
トイレの奥、看板横からスタートです。
最初は平坦な道。このあたりはぬかるみが多いのでスパッツはあったほうがいいです(特に雨の翌日)。
木に付いている看板は距離ベースの進行度を示したもの。スタートから800m地点のここは、山頂までの総距離(4.4キロ)の11分の2進んでますよということですね(^-^)
で、コースなんですが……。ズバリ!最初からずっと急登です!
こういう梯子をはじめ、ロープ場や岩場も登場するハードな山なのです。
素晴らしい紅葉で有名な山ですが……
基本、全行程がこれくらいの急騰の連続と覚悟して歩きましょう(;^_^A
1時間弱歩いてブナ平に到着。
ここはブナに囲まれたちょっとした広場。ベンチもあるので一息入れるのにいい場所です。
ブナ平を過ぎると高度もあがり、いよいよ紅葉も本格化してきます。
木々の間から見える山肌も徐々に赤く。
その紅葉を見るために、これくらいの急登をずっと登ってきているのです(;^_^A
ここで携帯トイレブースが。山頂までのコース上にトイレはありません。その代わりに携帯トイレを使用できるこのブースが一か所設置されています。携帯トイレ(500円)は駐車場のトイレ脇の自動販売機で購入できます。
コースの見どころの一つ、荒菅沢が近づいてきました。沢の直前は下りとなります。
沢の音が聞こえてきたと思ったら、突如視界が開けてこの絶景がドーン!
息を飲む紅葉の山肌。すごいです……。
その紅葉の中に沢の流れが確認できます。
荒菅沢に到着。
見上げると山頂方面まで視界に(これと次の写真は、より天気の良かった下山時の写真です)。
沢と石、紅葉とむき出しの山頂のコントラストがみごと。
ここは素晴らしい場所なので、皆さん休憩をしていました。
僕らもしばしの休憩後、沢の脇を山頂向けて登っていきます。
右を見ても左を見ても最盛期の紅葉は美しい限りですが……
歩くのはこのような場所^^;
梯子や大石の点在する急登はもちろん……
岩場もいくつか乗り越えます。
だいぶ高度が上がってきました。
この時間帯は少しガスが発生していましたが、それが紅葉をより美しく見せることも。
難所のひとつ、岩場の尾根を越えます。
落石はもちろん、転倒に細心の注意を払いつつ登っていきますが……
見下ろす景色は言葉もありません(⌒~⌒)
(⌒~⌒)
(⌒-⌒)
下から来る人たちと紅葉の木々を望遠で。
岩場を越えて最後の坂を登りきると……
笹平に到着!ここからしばらくは笹原の中を歩いていきます。
笹平の景色。素晴らしいですね。
背がちっちゃい女性は笹に埋もれちゃいますけど^^;
山頂の逆方面には日本海と糸魚川の街が視界に入ります。
雨飾山の代表的な登山コースは二つ。今回僕らが歩いているのと、糸魚川側から登るコースです。これは糸魚川コースの看板ですね。
笹原をしばらく歩き、山頂直下に到達。谷の景色もすごい!
谷を背に山頂目指して八割ほど登ったところで後ろを振り返ると……
ありました!「乙女の横顔」です。笹原を通る道が女性の横顔のように見えると話題の場所。
頂上より少し手前から見た景色は乙女の横顔以外も全部素晴らしかったです。この小山の赤さは写真ではとても表現できません。
糸魚川方面の紅葉。
赤と黄色が混ざって一面オレンジに。
笹原と紅葉をバックに、この急登を登ってきて……
着きました!雨飾山の山頂です。山頂は今立っている南峰と、向こうに見える北峰の双耳峰で、北峰には石仏が並んでいます。
山頂からの景色も素晴らしいです。黄色が映えます。
谷のオレンジもGood!(⌒-⌒)
鹿島槍ヶ岳などの姿もはっきり見えました(^-^)
山頂からも乙女の横顔を見て……
赤い山裾に向かって下山です。
午後から崩れるという予報ははずれ、紅葉に青空のおまけ付き。
スタート直後に見たモコモコの木々も太陽に照らされて違ったものに見えました。
ハードな山なので下りも3時間以上かかってゴール。お疲れさまでした(;^_^A
紅葉最盛期の雨飾山は焦がれてやまなかった気持ちを満足させてくれるものでした。特に荒菅沢から山頂を望む景色や、笹原付近から背後を見下ろす景色、笹原の奥から谷底を見下ろす景色は秀逸で、一度は行く価値がある山だと思います。難点はとにかくハードなこと(;^_^A。新緑の季節もいいとのことですが、体力のない僕は涼しい秋に行ってよかったかな……。
下山後は長野ICへ向かう途中にある「ぽかぽかランド美麻」で温泉をいただいて帰りました。宿泊もできる大きな施設です。
登山口から長野ICへ向かう途中にある→ぽかぽかランド美麻