山頂直下はまるでシャンツェ~多摩川の水源 笠取山を登る~
5月12日(土) 晴れ時々曇り
所要時間5時間40分(登り:2時間50分 下り:2時間10分 休憩40分)
歩行距離:11.21km 標高差:634m 累積標高差上り:1252m 下り:1240m
作場平駐車場→一休坂分岐→ヤブ沢峠→笠取小屋→雁峠分岐→雁峠→雁峠分岐→笠取山→水干→雁峠分岐→笠取小屋→一休十文字→一休坂分岐→作場平駐車場
↓当日のルート↓(地理院地図の実際に歩いた軌跡)
[コース状況メモ]
・全体的によく整備されていて歩きやすいです。
・山頂直下の急登はかなりの勾配です。
・山頂の尾根筋は岩場、ガレ場で段差もあり。歩行には注意が必要です。
以前から他の方の山行記の写真で気になっていた景色がありました。山頂へ向かう坂がまるでスキーのジャンプ競技のシャンツェのように長く、急なのです。その景色があるのが埼玉、山梨両県にまたがる笠取山。多摩川の水源や分水嶺があり、富士山の雄大な姿を見ることができることでも知られる山です。
作場平の駐車場です。青梅街道大菩薩ラインから林道に入り10キロほど走ったところにあります。林道は全面舗装されているので普通の車で走行できます。ただ、道幅が狭くてすれ違いが難しい個所もあるので慎重に進みましょう。youtubeで林道のすべてを公開した動画もアップされています。予習してから行くのもいいですね^^
朝8時頃到着。晴天の土曜ですからすでに満車状態でした。
僕らが車を停めたのは一番奥の大きな駐車場です。それより手前の登山口付近にも数台停めるスペースがあります。この写真はそっちへ向かっているところ。
大きな駐車場から1、2分で登山口です。ここから入っていきます。
新緑の森です。気持ちいい(⌒-⌒)
しばらく沢沿いを歩きます。水の音が心地よいです(^-^)
渡渉が数か所。この日は問題なかったですが、雨の翌日はわたるのに苦労することもあるそう。
平坦な道から次第にゆるい坂道に。
作場平から約30分。一休坂分岐に到着しました。ここから笠取小屋までは一休坂を通るコースとヤブ沢を通るコースに分かれます。今回はヤブ沢ルートを選択しました。
渡渉を数度クリアし……
次第にきつくなる坂道を1時間ほど登っていくと……
ヤブ沢峠に到着しました。ベンチもある広々とした場所です。
ヤブ沢峠から、よく整備されたいいムードの森を15分ほど歩くと……
建物が見えてきました。
笠取小屋です。気さくな小屋のご主人としばし雑談などして(^-^)
軽く休んだら出発です。トイレ横の木道を登っていきます。
整備の行き届いた道をしばし登っていくと……
南アルプスです。高度が上がったこのあたりからは南アや富士山がちょこちょこ見えるようになりました。
15分ほどで雁峠分岐に着きました。せっかくなので往復30分弱という雁峠にも足を延ばすことに。
雁峠へは笹原をもくもくと下っていきます。
大菩薩っぽいこの景色、好きです^^
今はもうやってないっぽい雁坂小屋前を通過。雲取山までの17キロを歩く人もいるそうです。
10分ほどで雁峠に到着。ここはなかなかの穴場なんですよ(^-^)
こちらは雁坂峠方面。人が登っているのが燕山でしょうか。
逆側を見るとこれから頂上を目指す笠取山の雄姿が。
そして富士山もバッチリ。
アルプスもくっきり。
引き返して、今度は三つの川の分水嶺にやってきました。看板の説明にあるように、この小さな峠が荒川、多摩川、富士川の三つの川の分水嶺となっているのです。
三角柱の各面に荒川、多摩川、富士川と書かれています。
分水嶺をあとにして、さあ、いよいよ今日のメインイベント!焦がれていた笠取山のシャンツェにアタックです。それにしても美しい山容(⌒-⌒)
序盤はそうでもないかなと思ったんですが……
やっぱりくるぅ(;^_^A
天に向かってグイグイと。
ひいこら言いながらも残りの道がなくなってきて……
着きました!笠取山の第一ピークです。
下から見上げたときにとんがって見えたように山頂は広くはないです。
しかし景色は抜群!富士山をアップで。
アルプスも。
さらにアップで。
見下ろすとこんな感じ。すごい傾斜ですね(;^_^A
続いて山頂の尾根を歩いて第二ピーク経由で水干を目指します。
途中で見たシャクナゲです。まだしばらく見ごろですね。
そして第二ピークに到着。「第二」と書いていますが実はこっちが最高地点なんですって。
ここから水干までの道の序盤は段差のある岩場。注意して行きましょう。
水干尾根分岐に到着。水干、笠取小屋方面へ。
水干手前のコース上にあった看板。今日のルートがひと目でわかります。
向こうに水干が見えてきました。
これですね。東京湾まで138キロ。多摩川の最初の一滴がここから出てるんですねぇ(-_- )シミジミ
上部には水神社の石板も。
この水干からの景色も抜群でした。
山頂部を一周して笠取山西の分岐に戻りました。
さらに雁峠分岐を通って笠取小屋で昼食を……
と、小屋の直前でシカの親子に遭遇。だいぶ人馴れしているみたいでした。
笠取小屋前に設置されたテーブルで昼食です^^
食事中、メンバーの一人がネコも来たというので見に行ったらキツネでした。さっきシカ親子のいた場所でなにやら食べてましたが、突然顔を上げてこちらを凝視。しばらくすると去っていきました。動物にも人気の笠取小屋です(^-^)
食事を終えた昼過ぎ、テントスペースが少しずつ埋まり始めました。とってもいい感じのところなのでテントデビューはここにしようかしら。
下りは一休坂コースです。こちらも整備されていて歩きやすい。
水場もありました。こちらから登るときは、ここで補給すればいいですね^^
ミツバツツジもところどころに。
こちらも渡渉が数か所。
とっても気持ちよかった幅広の道^^
何度も渡った橋もこれが最後かな。
行きには気づかなかった趣ある風景。紅葉シーズンも良さそうです(⌒-⌒)
登山口のトイレが見えてきてゴールです。お疲れさまでした。
帰りは道の駅たばやまにある「のめこい湯」に寄って帰りました。施設はきれいですし、ヌルっとした泉質もとてもよかったです^^
多摩川源流に湧く名湯→のめこい湯