信仰の山 七面山で随身門の額縁富士を(⌒-⌒)
11月27日(火) 晴れ
所要時間8時間10分(登山口~山頂:4時間 山頂⇔希望峰:往復55分 山頂~登山口:2時間45分 休憩:30分)
歩行距離:13.3km 標高差:1477m 累積標高差上り:1646m 下り:1645m
七面山表参道登山口→肝心坊→中適坊→晴雲坊→和光門→敬慎院(随身門)→七面山
(帰りは来た通りの道を引き返す)
↓当日のルート↓(地理院地図の実際に歩いた軌跡)
[登山口までのアクセス]
・春木屋旅館の新館を目指します。旧館をナビに入れる、もしくはナビが間違って旧館を案内するとUターン不可能な細い路地に入らされることがあるそうです。下のGoogle ストリート・ビューのポイントで右折すれば登山口に着けるので参考にしてください。
・最後の1キロくらいは舗装路ながらすれ違い困難な細い道となるので、注意して進みましょう。
[コース状況メモ]
・登山口~山頂は全体的に緩やかな坂で危険個所はありませんが、ナナイタガレを見る場合は崖の前に出すぎないように。
・山頂~希望峰はいったん下り、上り返します。全体的に倒木で荒れており、ピンクリボンを見落とすと迷います。
コース途中にある敬慎院の随身門から望む富士山が、まるで額縁に入っているように見えることで有名な山梨百名山のひとつ、七面山。信仰の山でもあり、登山道もよく整備されているので僕ら夫婦でも安心して歩けそう。というわけで行ってきました(^-^)。
表参道登山口への道は一本しかありません。川沿いの道を春木屋旅館・新館へと向かい、この白い建物が見えたら右折します。まっすぐ行くと行き止まりでUターンできるスペースもないため、バックして戻るしかなくなります。
表参道登山口です。奥に見えるのが駐車スペース。10数台停められます。すぐ横にはトイレもあります。
参拝者向けの看板。登山者も敬慎院までは同じ道を行きます。
鳥居の横に灯篭があり、赤字で「壱丁目」と書かれています。敬慎院が「五十丁目」で、どれだけ登ったかの目安となります。
杉並木の道をちょっと進むと……
すぐに最初の宿坊、神力坊に到着。
神力坊からの景色。
11月最終週でしたが、まだ紅葉がきれいに残っていました。
登山口から45分ほどで十三丁目の肝心坊に到着。休憩所やトイレがあります。
さらに杉林の道をぐいぐい進み……
二十三丁目の中適坊を通過。
日が昇ってきて暗かった景色が見えるようになってくると……
雪をかぶった山が!白峰三山でしょうか。
コースの途中にはこのような屋根付きの休憩所がたくさんありました。
中には日蓮聖人のお言葉が。
ときおり見かける看板には、どことなくかわいい内容のお言葉が(^-^)
三十丁目あたりからは富士山もはっきりと見えるように。
三十六丁目の晴雲坊。この先の宿坊は額縁富士が見える随身門がある敬慎院だけです。
晴雲坊から40分ほど歩くと……
和光門に到着。新しくて立派な門です。
門をくぐると一直線に延びた長い坂が。
坂を上り切ったところには数頭のシカがいらっしゃいました^^
坂の上には鐘楼があり、写真右の門をそのまま真っすぐ進むと敬慎院に、左の坂を上がっていくと随身門に出ます。富士山に雲がかかるまえに額縁富士を見たかったので、まずは随身門へ行くことに。
おお!すごい景色。坂の上はとても広い富士山の見晴らし台になっていました。
展望図。駿河湾まで見えちゃうんですね。
で、富士山の向かいにあるのが随身門。
門の裏側から富士山を見てみます。すごくいい画です。
確かに額縁の中の絵のようです(⌒-⌒)
敬慎院は帰りに寄るとして、山頂を目指します。
すぐに開けた場所に出ました。あの尖がったところが山頂かな?
落葉松やシラカバが増えてきました。木にはサルオガセも付着しています。
これはナナイタガレという大崩落個所で、見どころのひとつとなっています。
ただし、コース上にナナイタガレの展望スポットを示す標識などはありません。僕らは地図を見て、このあたりだなという場所近くにあった道のようなもの(おそらく他の登山者の踏み跡)を頼りにして行きました。立入禁止の標識やロープのあるところは通らないようにしましたが、それでも前に出すぎると転落の恐れがあるので注意しましょう。
ナナイタガレの展望スポットから先は倒木のある急登。ここをクリアすると……
着きました。七面山の山頂です!
かなり広々としてゆっくり休めました。
周りにはこういう山々があるよ、ということですが、実は山頂に展望はないので……
山頂から30分ほど歩いた場所にある好展望スポット、希望峰へ向かいます。まずは下って……
鞍部に降りたら……
急登を登り返し。ここまで4時間以上歩いてるので激キツです(;^_^A
そして地味な標識のある希望峰に到着しました。
広さもこんな感じで狭いのですが……
眺望は良かったです。まずは富士山。
逆側には燃えるような紅葉の山々。
白峰三山や……
これはなんでしょう(汗)、とにかく高い山々が見えました(;^_^A
帰りは行きに額縁富士を見た随身門の階段を下りて敬慎院に立ち寄ります。
すごく立派な建物です。画面左横には「五十丁目」の石柱も(^-^)
車が来れない高い場所によくこれだけのものを作ったなぁと思います。この伽藍は千人以上収容できるそうです。
大きな宿坊もありました。
下山時、登りは日が昇っていなくて見えなかった紅葉が見えました。
これは登山口近くにある白糸の滝の紅葉です。う~ん、素晴らしい(⌒~⌒)
川沿いの紅葉もGood!
流れているのは富士川の支流、春木川です。
画になる額縁富士を見たいという単純な思い付きで登ってみた七面山は、静かで人の少ない山をもくもくと登りたい人に向いていると感じました。コースはよく整備されていて、途中には宿坊などの建物があるので一人でも不安なく歩けます。季節は晩秋から冬がおススメ。枯れ葉を踏みながらガッツリ歩きたい人には最適ですね。逆に夏はバテバテになって相当苦しいと思います。敬慎院まわり以外は単調な坂が続きますが、このあたりは信仰の山、修験者の山と言われる所以でしょうか。
帰りは「つむぎの湯」に立ち寄って帰りました。料金400円はお得な温泉でしたよ(^-^)
六郷の里→つむぎの湯