山頂の大パノラマはまさに秀麗!~秀麗富嶽十二景の4番・滝子山~
1月16日(火) 晴れ
所要時間5時間10分(登り:2時間40分 下り:1時間50分 休憩:40分)
歩行距離:11.5km 標高差:1023m 累積標高差上り:1607m 下り:1594m
桜森林公園駐車スペース→寂悄荘入口分岐→寂悄荘→鉄塔→滝子山→白縫神社→大谷ヶ丸分岐→笹子駅難路・迂回ルート分岐→三丈の滝→道証地蔵登山口→桜森林公園駐車スペース
↓当日のルート↓(地理院地図の実際に歩いた軌跡)
[コース状況メモ]
・登りは正規ルートでないためか目印や標識が少なく迷いやすいです。特に寂悄荘入口分岐は多くの登山者が見落としています(もちろん僕も^^;。これで20分ロスです)
・寂悄荘から鉄塔までの道は鹿の踏み跡と登山道の判別がつかず迷いやすいです。
・鉄塔から先は急登が続き、山頂近くは危険な岩場が多くなります。ロープや鎖はほとんどありません。
・下りはほとんどが沢沿いの緩やかな坂道で標識も完備されています。一部の崩落個所と落ち葉による滑落に注意すれば危険な道ではありません。
・のんびりゆっくり登りたい人には下りに使ったルートのピストンがおすすめ。道証地蔵登山口に車を停めることもできます。ただしこちらからは甲斐駒ヶ岳などを見ることはできません。見たい場合は頂上から少し下る必要があります。
日本百名山制覇は無理かと思いますが、秀麗富嶽十二景なら全部登れるかなと思ってます(⌒-⌒)。昨年の雁ヶ腹摺山に続き、今年最初は4番の滝子山に行ってみました。
桜森林公園周辺の駐車スペースです。手前に4、5台、奥にも2、3台停められます。地元の方や工事の方が作業の関係で停めることもありますが、平日であれば問題なく停められると思います。
8時半頃到着。平日ということで他に車はなし。奥のスペースに停めました。滝子山へはこの舗装路をさらに奥に歩いていきます。
コース状況のところに書いた寂悄荘入口分岐です。寂悄荘と書かれた木の看板がありますが、少し脇道に入ったところにあるうえ、陽が当たらないので暗くて目に入りづらいのです。僕が参考にした山行記の方も注意していたのにここを通り過ぎてしまったと書かれていました。これから行く人は要注意です!
寂悄荘入口分岐を入ってすぐの山道。あまり登る人がいないのか荒れ気味で標識もなく不安になります。
寂悄荘が見えて、とりあえず道を間違ってなかったと安心。
しかし寂悄荘からどこをどう見ても山道がない。ピンクリボンも標識もなにもなく途方に暮れます。かすかにこれかな……?と思う踏み跡を行きますが、シカの踏み跡らしく途中から藪こぎに^^;地図を見ると沢の近くに山道が通っているので沢の音に向かって歩き、ようやくたどり着いたのがこの道。なので寂悄荘からの正しい道はいまだわからずです。
道迷いに悪戦苦闘しつつも寂悄荘から20分ほどで鉄塔に到着。
モノレール軌道沿いに歩いて作業用階段を上がります。
階段を上がり切ると林道に出るのですが、どっちに行けの指示標識などは一切なく……。とりあえず右に少し歩いたらこの看板がありました。寂ショウ尾根へ向かいます。
寂ショウ尾根はキツツキなどの鳥がたくさん。歩いていて気持ちのいい尾根なのですが、休みなく急勾配を登るのでかなりきつかったです(;^_^A
高度が上がってきてついに富士山の頭が^^
最初に出てくる鳥獣保護区の看板。これを越えてからは岩場が次々に登場します。危険な個所もあるので要注意です。
ポールをしまって3点確保で登りましょう。グローブは必須アイテムですよ。
鎖場は1、2か所だけ。落ちたら大変という場所が数か所あったので、もっと設置してもいいなと思います。
岩場の急登が連続するあたりから、枝の向こうに雪をかぶった山々が視界に入りだします。
早くもっと高いところから見てみたい!と思うのですが、脚がもうパンパンで動いてくれません^^;
怒涛の岩場ラッシュをクリアして一旦尾根に出ました。滝子山は右か……。
あの向こうに見えるのが滝子山か!?と思うシーンが何度かありました。この山の山頂は三つ四つくらいの小山で形成されているのです。疲れているときにすかされると精神的ダメージがあるので頂上の看板を見るまでは信じないように(笑)。
頂上のちょい下にあたりまで来たら甲斐駒ヶ岳が見えました。すんごくきれいです(⌒~⌒)
南アルプスの他の山も。
輝いて見えました(⌒-⌒)
そして、南アの眺望ポイントから5分ほどで頂上に到着です。やったぜ!しかしきつかったぁ……。
秀麗の名に恥じない絶景です(⌒-⌒)
360度、どこを見てもきれいです。
遠くに見えるのは八ヶ岳かな?
こっちは道志山塊でしょうか。
頂上の様子です。あまり広くありません。右手に看板があるこの構図で、手前から登ってきて向こう側に下山するのが今回のルート。リュックの向こう側に下りる道があります。
下り始めてすぐのところにある標識。大谷ヶ丸と書かれたほうに道があり……
その道方面を見ると標識には鎮西ヶ池と書かれています。そちらが今回の下山ルートです。
指示に従って降りてくると白縫神社がありました。写真右下、看板の脇にある小さな穴が鎮西ヶ池みたいです。水も溜まっていました。
神社からすぐのところにある広々ゾーン。山頂が混みあっている場合はここで昼食休憩をするのがよさそう。
ここから先は笹子駅と書かれたほうに向かいます。何度か標識で目にしてきた大谷ヶ丸がどういう山かというと……
こんな山でした。かなり目立つ形をしてます。
途中から沢と合流します。
崩落も何か所かありました。それ以外でも細くなっているところがありますが、慎重に進めば大丈夫だと思います。
難所ルートと迂回ルートの分岐。地図を見ると、距離は難所ルートが短いですが時間はかかります。ということで迂回ルートを行くことに。
白っぽい砂は花崗岩が風化したものでしょうか。岩の下を通るのでここは注意して行きました。
下山ルートはゆるやかで安全ですが眺望は登りルートに劣ります。富士山もよく見える場所でこんな感じ。
曲がり沢峠との分岐。こちらは王道のルートなので標識も至れり尽くせりです。
沢のすぐ横を通るところも。凍っていてきれいでした。
下山コース唯一の荒れた箇所。伐採した木が放置されているゾーンです。これをまたいで行きます。木の向こうに標識も見えてます。
三丈の滝?
ありました。実物はもうちょっと迫力ありましたよ(^-^)
渡河も何か所かありました。
この時期特有の注意ポイント、落ち葉です。突き出た岩に向かって道がありますが、全部埋まってます。滑ったら沢へ直行ですよ(;^_^A
最後の橋を渡って少し坂を上がると……
道証地蔵の登山口に出ました。
カウンターをポチッと。
道証地蔵の登山口から登るときは、すぐ近くのこの駐車スペースに停められます。少し離れたところにも何か所かスペースがありました。
道証地蔵からは未舗装路と舗装路のミックスを30分ほど歩きます。車で道証地蔵登山口に来る場合、一部凍結箇所もあるので冬場はスタッドレスが望ましいですが、道路自体はそれほど荒れてはいないので車高が高くない普通の車でもアクセスに問題はないと思います。
桜森林公園に戻ってゴールです!かなり歩きごたえのあるコースでした。
帰りは日の出鉱泉に立ち寄りました。
昭和的作りです(^-^)
呼び鈴を押すとおばあさんが出てきてくれました。この日は僕がはじめての客だったらしく「熱いから気を付けてね。今薄めるから」と浴槽に水を入れてくれます。3人も入ったらきつきつの狭いお風呂ですが、大月近辺には温泉がないので貴重です。料金は500円なり。