埼玉在住の登山初心者夫婦による日帰り登山中心の旅日記

森吉山 ～秋田の花の百名山で花に囲まれ湿原歩き(⌒-⌒)～

別名は秋田山。群生するチングルマやニッコウキスゲなどで有名な花の百名山で、池塘や湿原、鳥海山や岩手山などの眺望でも知られる人気の山。前から気になっていたのですが、梅雨の晴れ間のこの日、ついに行くことができました。

[登山口までのアクセス]のところで書いた、こめつが山荘への分岐がここ。ここを左折すれば到着できますが、とても見落としやすいの注意しましょう（僕はしっかり見落としました(;^_^A）。普通車でも問題なく走行できる路面です。道は狭いですが対向車が来ることはまずないでしょう。

６時半過ぎに到着。先着は一台。

こめつが山荘は避難小屋ですが、建物裏手にあるトイレは使えます。画面右の少し傾いた２本の標識の後ろから登山道に入っていきます。

序盤はスキー場跡のゲレンデ部分を歩きます。うっそうと茂った草の中を歩きますが、高い木はないので日光直撃です(;^_^A

30分ほど歩いたら六合目に到着。ここを過ぎるとすぐ……

樹林帯に入ります。ここからしばらくは急登ですが、日差しがさえぎられるのは助かります。

この樹林帯はブナ林の道。巨木の神秘性を感じつつ登っていきます。

足元がゴロゴロ岩になってくるといよいよ急登に。ただ、この部分、それほど長くはありません。

急登の終盤には背後に展望も。中央やや右に岩木山の頭が見えます。

40分ほど急登の樹林帯を登り一の腰に到着。ここから展望が開けます。

真正面にこれから行く森吉山の全貌がドーン！

逆側の景色も雄大です。

一の腰からは一旦下って……

雲嶺峠を通過すると……

樹林帯が高さのないオオシラビソに変わって、視界が一気に良くなります。

回り込むように森吉山に近づいて行きます。右側には外輪山のヒバクラ岳も見えてきました。

湿地も出てきます。ここから先はもうパラダイスですね(^-^)

森吉避難小屋＆森吉神社に到着。避難小屋にはバイオトイレがあるのですが、便をオガクズの中に取り込んで処理するため、使用後は備え付けの自転車のペダルを30回ほどこぐそうです。おもしろいですね（笑）。

神社の奥にある冠岩。本当は神社裏まで入って写真を撮りたかったのですが、入口に大きな熊のフンがあったのでビビって遠巻きに撮りました(;^_^A

神社先の木道脇はこの通り。おおぉ！ニッコウキスゲー！

おおっ！今度は湿原。標高1200mくらいのところにこんなのがあるなんて、やっぱ東北の山は違うな～(⌒-⌒)

オタマも元気に泳いでます。自然がいっぱいです(^-^)

水草生えまくりで映えまくり^^

勾配がゆるくて歩きやすい道なので気持ちいいです。

なんてことない写真に見えますが、実際はすごく壮観な景色なんです。左端に若干黄色く見えるのは群生するニッコウキスゲ。

６月が盛期でもう終わったと聞いていたチングルマ。少しだけ残っていてくれました(^-^)

ゴンドラ山頂駅方面との分岐に到着。ここから先は少し人が多くなりそうです。大きな熊のフンを見たので心強い(;^_^A

さらに絶景は続きます。

中央にあるのは草原でなく湿原。池塘から水草がのびているんですね。

阿仁避難小屋に到着しました。ここにもトイレがあります。

小屋を通過して木道を少し歩くと右手、山形方面の展望がひらけて……

荘厳な鳥海山の姿が。７月とは思えない残雪です。

さらにもこもこの低木の中を歩いていくと……

ニッコウキスゲの文字通り花道！最高です(^-^)

山頂が近くなり地面がガレてきましたが、このあたりには……

すっかり変身しちゃってますが、そこらじゅうにチングルマが群生していました。半月早かったらすごかったと思います。

さらに気持ちのいい山道を空に向かって歩いていくと……

樹林帯では頭しか見えなかった岩木山がはっきりと。

木道歩きも終盤。

遅咲きのシャクナゲを横目に過ぎると……

山頂が見えてきた。

そして着きました！森吉山1454.3m、登頂成功です！

山頂の様子。

東北の名だたる名山は全部見えちゃうみたい。

中央やや左のひと際高い山が岩手山。その右、雲海の上に頭が出ているのが早池峰山。右端のほうのピークが二つ見えるのが秋田駒ヶ岳です。

こちらは八甲田山。

霊山として信仰を集めてきた山ということもあり、お地蔵様もいらっしゃりました。

ヒバクラ岳方面を見降ろすと山人平が。

この山人平はチングルマの大群生で有名。いつか６月に来て歩いてみたいところです。

遠くの岩に乗って手を振る方、山人平へ下る方、みなさんそれぞれ森吉山を楽しんでます。僕らもそろそろ下山しよう。お疲れさまでした(^-^)

最後に森吉山で出合った花たちを。ギョリンソウ、ウメバチソウ、モミジカラマツ、アカモノ、ウラジロヨウラクなどなど。

こちらはハクサンシャクナゲ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロなどなど。