天狗岳(八ヶ岳)~必見三連発! 西天狗の大岩・東天狗の稜線・天狗の奥庭~
6月6日(木) 晴れ
所要時間7時間(スタート~西天狗岳:2時間20分 西天狗岳~東天狗岳:30分 東天狗岳⇔白砂新道分岐:30分 東天狗岳~黒百合ヒュッテ:1時間10分 黒百合ヒュッテ~唐沢鉱泉:1時間20分 休憩:1時間10分)
歩行距離:9.3km 標高差:795m 累積標高差:不明(おそらく1100m程度)
唐沢鉱泉→枯尾ノ峰分岐→第一展望台→第二展望台→西天狗岳→東天狗岳→白砂新道分岐→東天狗岳→天狗の奥庭→黒百合ヒュッテ→唐沢鉱泉分岐→唐沢鉱泉
↓当日のルート↓(実際に歩いたルートを後日作成した軌跡)
[登山口までのアクセス]
・別荘地を過ぎてから未舗装路を3.5キロほど走ります。硫黄岳方面の桜平駐車場までの道路に比べると道幅も広く、凸凹も少ないです。運転苦手な人でもそれほど苦もなく走れるのでは。
・唐沢鉱泉のマップコードは「218 684 506*51」。一応ご自身でも調べてから行ってください。
[コース状況メモ]
・西天狗岳山頂に至る岩場はビジュアル的にはきついですが、慎重に登ればそれほど怖くないです。
・天狗の奥庭は大岩の上を長く歩きます。後半集中力が切れると転びやすくなるので最後まで慎重に。
・黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉に下る道の岩の上は少し滑ります。
山に行ったら山行記をこのHPに書くのですが、行ったのに載せなかった最初の山行がこの天狗岳なんです。2年前、晴れ予報に意気揚々と出かけたものの八ヶ岳の山頂だけ厚い雲。ガスと暴風で3m先も見えず、寒さと恐怖で命の危険すら感じる状況。天狗岳=過酷というイメージを持ってしまったのですが、先日行った硫黄岳が素晴らしく、やはり八ヶ岳はいいんじゃないか?ということで天狗岳に再訪です。
雪でわかりづらいですが、唐沢鉱泉手前の駐車スペースです。奥に見える建物が2枚下の写真のトイレ。
前回行った硫黄岳のときにも載せた夏沢鉱泉と唐沢鉱泉の分岐です。右に行けば夏沢、左が唐沢なので左へ。
平日の朝6時前ですが、すでに5台ほどの車が停まっていました。下山時は10台ほど。
本日は反時計回り。第一展望台、第二展望台、天狗岳、黒百合ヒュッテと周るルート。
駐車スペースから唐沢鉱泉まで歩き……
この橋を渡ってスタートです。
序盤はダケカンバの林をひたすら登ります。展望はありませんが、いい雰囲気の森を歩いて足慣らしです。
1時間ほど歩いて第一展望台に到着。この展望台の少し前にも一か所見晴らしのいい場所があったのですが、ここが第一だそう^^;
展望台の名に恥じない眺望です(^-^)
おおー、槍ヶ岳も見えた。
第二展望はどうだろう。こんな感じの道を20分ちょっと歩いていくと……
着きました!第二展望台です。
赤岳がバッチリ。ちなみに第一展望台も第二展望台も見える景色は大体同じ。第一展望台からも赤岳が見えます。
なんだかわからないけど、きっと有名な山(;^_^A。御嶽山も見えましたが、ピンボケしちゃったので省略します(-_-;)。
根石岳方面。山小屋も見えますね。
そしてこれが目指す天狗岳の西天狗です。
名物(?)の山肌を埋め尽くす大岩を望遠でパチリ。あれを登るのかぁ(;^_^A
展望台を下ってから大岩に取り付いてアタック開始。白ペンキの指示に従って登っていきます。
しばらく登って振り返ったところ。展望台が小さく見えます。
根石岳山荘だと思います。山頂から撮ろうと思ったのですが、ガスがやってきたのでここでパチリ。
アタックから30分弱で大岩をクリア。西天狗岳山頂に到着です!少しガスが出てきましたが、八ヶ岳はバッチリ見えました。
山頂の様子。そこそこ広いです。東天狗は狭いので休憩をとるならこちらがいいかと。
続いて東天狗岳を目指します。いったん下るのですが、ザレ場で滑りやすいので注意が必要。
目の前にすごい景色が見えてきたのですが、足元に注意しつつ下ります。
黄土色の山道と緑のコントラストは天狗岳を紹介する写真に必ずといっていいほど使われています(^-^)
鞍部まで下ったところで八ヶ岳をチラリ。
振り返って西天狗を見た画。
天狗岳に登ってみたいと最初に思ったのは、この角度からの写真を山の本で見たからでした。
東天狗岳に登りながらの景色。遠くにある巨岩群はこのあと歩く「天狗の奥庭」かな。
なんか標識が見えてきた。あと少し!
そして東天狗岳山頂に到着!西天狗岳とそれほど離れてないので遠方の景色に大きな違いはないのですが……
これから向かう天狗の奥庭~黒百合ヒュッテの逆、白砂新道~根石岳方面の稜線がなんとも魅力的。時間に余裕があったので少し寄り道してみることに。
まずは唐松岳~五竜岳間の牛首を彷彿させる鎖場の痩せ尾根が登場しますが、それほど危なくはなかったです。
ここ素晴らしいですねぇ~。そのまま黒百合ヒュッテに向かうのはもったいない。余裕がある方には是非寄ってもらいたいところです(⌒-⌒)
鉄橋を下ってから東天狗を見た画。
東天狗と西天狗のツーショット(^-^)
つまずきやすいガレた岩場を慎重に下っていきます。景色はどんどん良くなります。
白砂新道分岐まで下りました。もうこの景色はアルプスですね^^
仙丈ヶ岳で見た仙丈小屋のあったところみたい。こんな景色があるとは……感激です。
白砂新道の名の通り、このあたりは地面の色が白っぽいです。
東天狗の山頂に戻りました。この岩の左の遠くに見えている山道を下っていきます。
ちょっと下ったところにある中山峠とすりばち池の分岐点。どちらのルートでもほぼ同タイムで黒百合ヒュッテに着けますが、奇勝の巨岩群「天狗の奥庭」を通るすりばち池方面に向かいます。
巨岩群登場。転ばないよう慎重に。
天狗の奥庭の中に入りました。
岩に書かれた白ペンキの印を頼りに、岩の上を歩いていきます。
半端ない岩の数(;^_^A
正面のずんぐりした山頂の形は蓼科山かな。
どっちを見ても絵になる景色。
すりばち池に着きました!バックに天狗岳を入れるこの位置からの構図が最高ですね(⌒~⌒)
逆方面には黒百合ヒュッテが見えてきました。
ちょこっと下って到着。おなかが空いたので軽食をいただくことに。
トイレ(200円)をお借りしたあと、一番人気というビーフシチューを注文。丸テーブルに席をとって待ちます^^
室内の様子。
10分ほどでビーフシチュー到着!ヘトヘト&空腹ですから当然ですけどメチャうまでした(⌒~⌒)
こちらは名古屋から来られたさわやか青年君が注文したカップケーキセット。お断りして撮影させていただました。「甘いのが好きなんですよ~」と言いつつ笑顔で頬張るさわやか君。話し相手になってくれてありがとう(^-^)
黒百合ヒュッテから唐沢鉱泉までの下り道の特徴は3つ。まずはこの木道のような整備された道。
そして特徴的な苔。さきほどのさわやか青年君が「苔も好きなんですよ~」と言っていたのを思い出しつつ下ります(⌒-⌒)
そして沢です。
分岐は一か所。
登りの道より坂はゆるやかで平地もところどころありました。この周回コースの場合、今回のように反時計回りがいいと思います。
最後の橋をわたって……
林道を少し歩いたら……
源泉の湧き出る美しい場所に出てゴールです。
2年前、山行記をボツにするほどの悪天候下で歩いた天狗岳。今回は前と逆回りで歩きましたが、同じ山とは思えないほどの景色ばかりで(前回はガスしか見えませんでしたが(笑))、苦手イメージは完全払拭。近いうちにまた来たいですね。平日でもそこそこ人が歩いているので、割と安心して歩けるのもいいところです(⌒-⌒)