牛の背は圧巻!~安達太良山へ日帰り山行~
6月5日(金) 晴れ
所要時間5時間(登り:3時間20分 下り:1時間 休憩:40分)
奥岳登山口→勢至平分岐→峰の辻→牛の背→安達太良山→仙女平分岐→薬師岳パノラマパーク→あだたらエクスプレス山頂駅→奥岳登山口
『智恵子抄』でも有名な、言わずと知れた福島の名峰です。
日帰りとスケジュールはちょっとハードですが、思い立ったら吉日で、前日に急きょ予定を決めて挑戦してみました。
あだたら高原スキー場の駐車場。広くていいですね。
8時頃到着。それでも、もう20台くらいの先客がありました。
奥岳登山口です。が、この標の階段方面に進むとロープウェーに行ってしまうので、通り過ぎてあだたら渓谷自然遊歩道方面へ。
渓谷自然遊歩道というだけに、最初は沢が流れていました。
登りはじめの道はこんな感じ。歩きやすいです。傾斜はあまりありません。
よく舗装されています。勢至平まではずっとこんな感じの道でした。
道は二種類あるみたいで、あちこちにこのような標識がありました。僕たちは旧道じゃない道をずっと歩きました。
最初に開けてきたときに見えた景色。蒼穹です。
あちこちにヤマツツジが。
山肌に雪のようなものが。さすが東北の山。
こんな花も。名前がわかるといいんだけど^^;
これも^^;
だいぶ開けてきました。
最初のチェックポイント、勢至平に到着。
まっすぐ行けばくろがね小屋。左の林方面に行けばダイレクトに次のチェックポイントの峰の辻です。強行スケジュールなので予定通りダイレクトコースを選択しますが、これは失敗でした。
ヤマレコである人のコース取りを参考にしたのですが、その方の記録が間違っていたみたいで、予定時間の倍歩いてやっと峰の辻に着きました^^;しかも、くろがね小屋からのほうが景色もよかったみたいで…。今度来るときはそっちで行こう。
その選択を失敗したコースはこんな感じ。山道っぽい道ではあります。
雪解け水がまだあるのか、ぬかるんでいる箇所も。あと、道が狭いです。
ヘリコプターが荷物を運んでいるシーンを何度か見ました。明日は土曜だから、何かの整備でしょうか。
まもなく林を脱出。
頂上に見える小さな岩山が安達太良山の最高地点。
地面にある石に、こういう目印が書かれているので迷うことはありません。
このガレ場を登れば頂上があとわずか。
真ん中の岩の陰にご注目。
あと少しだぁ…。と気を抜いていたら目の前を体長1メートルほどのヘビが! 逃げていったので姿を撮ろうと焦ってカメラを取り出しパチリ。しかし、草むらに逃げ込んでしまい、尻尾の方しか撮れませんでした。すごい鱗です。
他の山で何度か見たことある花ですが、いまだ名は不明。
森林限界でしょうか、ついに木々はなくなりました。
しょぼいコンデジの望遠でも、こんな大きく頂上をとらえるところまで来ました。
峰の辻に到着。この山にもう何十回も登っているという地元の方が「このまままっすぐ頂上に行けるけど、ちょっと遠回りして牛の背を通ったほうがいいよ。クレーターみたいになっている場所だから是非見ていって」と教えてくれました。ありがたいです。
アドバイス通り、牛の背へ向かいます。
結構な勾配ですが、すぐそこに絶景があるとわかるので、がんばれちゃいます。
牛の背に到着。この場所以降、頂上付近はかなりの強風が吹き荒れていました。寒くなってレインウェアを装着。
地元の方がクレーターと呼んだ火口跡。たしかにそんな感じです^^遠くには湖も見えます。
この威容は、確かに牛の背のようです。
山頂方面に向かうと、一か所に赤い土が集中しているところが。鉄でしょうか。
稜線を強風にさらされながら歩きます。それほど苦にはなりません。
山脈のようなものが!あっちは新潟方面で、高いのは飯豊山だと、地元のご老人が教えてくれました。すごくきれいです。
到着!安達太良山です!
眺望は想像以上にGood!
さらに小高い岩山があり、そこに鎖が設置されていたので行ってみることに。
それほど苦労せずに鎖場を登り切りました。ここが真の最高地点ですね^^
石碑もありました。これは斜めに撮影してしまったのではなく、傾いているんです^^;
昼飯休憩をとって、いざ下り。帰りは強行軍のため、薬師岳方面へ降りて、ロープウェーを利用します。
薬師岳方面の道は、下る分にはかなり楽です。このように足幅に石が設置されているので、その上を歩いて行くだけ。序盤はガレ場だけは注意。
ロープウェー乗り場近くに薬師岳パノラマパークがあるというので寄ってみました。この標を見つつ空を見上げたら、なんとなく感慨深いものがありました。
あだたらエクスプレス山頂駅です。
ロープウェーで降りること10分。
実はこのロープウェーに乗るチケット。もちろん自分で買おうと思っていたのですが、登山道に入ってすぐに出会った年輩のご夫婦からいただいたんです。自分たちは予定が変わって乗らないから…ということでした。岡山から来られたという、とても優しそうなご夫婦。どうもありがとうございました。
駐車場に到着。車で往復7時間以上かかるので、体力面が不安でしたが、登りやすい道と美しい景色、空、空気のおかげで、それほど疲れずに旅を終えることができました。
いろんな出会いがあり、また、地元の方に声をかけていただき、アドバイスを受けることもできて有意義な山行でした。違う季節にも来てみたくなる素晴らしい山だと思います。
2020年秋の安達太良山山行はこちらをクリック→2020年10月の安達太良山
2022年初夏の安達太良山山行はこちらをクリック→2022年5月の安達太良山