二度目の杓子山 雷鳴で撤退も勉強の山行でした(^-^)
4月3日(金) 晴れときどき曇り
所要時間5時間30分(登山口~山頂直前の撤退地点:2時間30分 下り:2時間30分 休憩30分)
歩行距離:10.4km 標高差:524m 累積標高差上り:936m 下り:937m
鳥居地峠→杓子山登山口→高座山→大権首峠→杓子山→大権首峠→ゲート→不動湯→鳥居地峠
↓当日のルート↓(地理院地図の実際に歩いた軌跡)
[登山口までのアクセス]
忍野中を過ぎてから細い山道に入りますが、鳥居地峠までは舗装路で対向車が来ることもほぼありません。今回は行きませんでしたが、鳥居地峠から登山口までは未舗装路の悪路なので運転は慎重に。
[コース状況メモ]
・高座山までの急坂はかなりきついので滑っての転倒注意。ロープは設置されていますが、それでも下りは負担が大きいです。
・鉄塔付近に岩場がありますが、それ以外に危険個所はないように思います。
・下りに歩いた不動湯を経由する杓子山沢コースはほとんどが平坦な舗装路です。
当初は本社ヶ丸を計画していましたが、残雪などのコース状況がわからないため経験したことのある杓子山へ。
新しい仲間との素敵な出会いの場となる今回の登山。ですが、世の中は混沌とした状況に。数年後、この山行記を読んだとき「そんなときもあったな」と思えるようになっていてほしい。そう願いつつ、山岳ライターの記事や山岳グループの指針などを参考に以下のことを実践して臨みました。
・土日に人の多い人気の山には行かない。・大人数では行かない。
・混んだ電車、バスには乗らない。
・車の移動は窓を開け、マスクをする。
・近い距離で歩かない、話さない。
・温泉には寄らない。
これを徹底するのは意外に難しいけれど、「人に移さない、もらわない」ための行動をしばらくしてみようと思います。もちろん山に行ってもいい状況であるのならの話ですが……。
鳥居地峠です。右の坂を行くと登山口。今回の不動湯まわりのルートだと正面のゲートから戻ってきます。駐車スペースは6、7台程度。
8時半頃到着。平日ですし僕らだけかなと思ったら、意外に登山者が多くてびっくり。
標識へしたがって登山口方面へ。
ここが登山口。ピストンの方はここまで来ると便利ですが、道は悪いです。
登山口を過ぎるとすぐに、この風景。名物の急登のスタートです。
春霞ですが、それでもここからの富士山はきれいです。
巻き道との分岐点。今回も巻き道は使わず急登にチャレンジ。
少し登ってススキのバックに富士山を写してみました。これが最後のきれいな富士山。このあと雲に包まれるのでした。撮っておいてよかった(^-^)
急登は続きます。今回のメンバーが目にした記録によれば「四つん這いになって登る感じ」。まさに、そんな感じのすごい急登ですよ(;^_^A
壁を登ってる感じ……。
おばあちゃんを待つおねえさん(笑)。おばあちゃん役は我が妻(^∇^)
ひぃこら言いながら高座山に到着!いやぁ~、きつかったぁ。
高座山からはアップダウンが続きます。まずは下り。
一瞬、気持ちのいい平坦な道に出たと思ったら……
ロープのあるワイルドな岩場登場。
上から見るとこの角度ですからね。なかなかの難所です。
鉄塔下から見た三ッ峠山。
さらにアップダウンは続き、登っては……
下りますが……
ゆるやかで気持ちよい尾根道もありました。
大権首(おおざす)峠に到着。写真は降りてきた方を向いてます。左の坂から降りてきて後ろへ進むところ。帰りは右の道(不動湯)方面へ下りる予定。
前の写真で書いた「後ろ」がここ。看板横が山頂へと続く最後の急登です。
山頂目指して最後の40分、急登をがんばって登るぞ!だったのですが……
晴れ予報&発雷確率0~10%予報、しかも午前中。なのにまさかの雷の音。一度目は様子を見ましたが、ゲリラ豪雨のサイン「冷たい風」が吹いたこともあり、二度目の雷鳴を聞いて撤退を決定。
結果としては、下山中に三度目の雷鳴は聞こえず。そのまま行っても大丈夫だったと思いますが、それはあくまで結果論。撤退の判断に間違いはありませんから、これでよかったと思います(⌒~⌒)
帰りは膝にやさしい不動湯をまわるルート。
沢ルートと呼ばれていて堰堤なんかもあります。
ゲートを過ぎたら……
近道へ。
三叉路に出たので看板を見てみます。
地図を見てわかるように、この付近は道が入り組んでいて間違えやすくなっています。看板には書いてないですが、トレランコースも整備されているため、GPSで確認しながら歩くのがおすすめ。
そして、やってきました不動湯です。
前回は気づかなかったのですが、トイレを自由に使っていいとのことなので中に入ってみます。
うれしいですね。大事にきれいに使わせていただきました(⌒-⌒)
奥にあるありがたい水も少しいただき、3人分のお賽銭を入れさせていただきました。
少し歩いて鉱泉閣を通過し……
ゲートを過ぎたところで……
お弁当を食べました。山頂で富士山を見ながら食べる予定だったものが、適当に探した草むらでの昼食に。これが、なぜか少しも残念でなく、むしろ最近になく楽しい昼食でした(^-^)
ゲート以降はゆるい上り坂の舗装路。これが地味に足にきましたね(;^_^A
ゲートが見えて鳥居地峠に戻りました。
こういうご時世で、以前よりも厳格に守らなければならないことが増えました。そんな折、確率の低い状況でまさかの雷鳴。楽しいだけが登山じゃない、常に危険と隣り合わせであることを再認識させられました。自分と家族、そして同行するメンバーとその家族の安全に配慮しながら行動すること。すべての面で一層それが必要です。楽しい話をしながら歩きつつも、そんな緊張感を持っていたせいか、いつになく充実した山行でした。